生徒さんの声NO.3

協会実施 「きもの・作法 感動物語」 受賞作品より

『子どもたちと共に』  岩手きもの学院 晴山玲美

「何かお稽古事を始めたい」


そんな軽い気持ちで通い始めた着物教室。

気がつくとあれから早11年が経ちました。


そして、2年程前からは着物を着た時の立居振舞にも一層気をつけたいと

言う思いから、お作法も習い始めました。


一昨年、その着付けや作法を習い始めたのが縁で、先生より

「子ども作法教室」のお声をかけて頂き、月に1~2度お手伝いさせていただくようになりました。


浴衣の着付けは勿論のこと、正座をして話を聞くことすら難しかった子ども達が、

回を重ねるごとに上達していく姿は本当に目を見張るものがありました。

やがて一人で浴衣を着られるまでになった子ども達。

その表情は誇らしくも喜びにあふれ、自分の浴衣を買ってもらった事など、

話しかけてくる子ども達の目はいつも輝きに満ちています。


日本の伝統文化に触れることなく育つ子どもが多い中、教室に通ってくる子ども達を

見ていると着付けや作法を通して落ち着いた心や周りの友達との調和を学んでいると感じます。


現代の日本人が忘れかけている大切なものを未来を担う子ども達が確かに

受け継いでくれる事を切に願いつつ、私自身も成長していきたいと思います。

全日本和装コンサルタント協会

和装道・作法道の素晴らしさの一つに自然との同調があります。四季の移ろいを色目や文様に写しとり、脈々と受け継がれてきた歴史の集大成をもまとう。  着物姿の醍醐味に着装、着付け芸術があります。着装によって着物は息吹き、和の精神が宿る。 着る人の立居振舞や言動によって高めることも低めてしまうことさえ同様にあります。一期一会の出会いを大切に活かせられるように常日頃から気を配り、身につけたいものです。